NOTE:
前日、MYMTさんとの感想戦をキャンセルするほど疲れ果ててたんですが、疲れた頭でぼんやりと宿のベッドの中で考えを巡らしていました。その時は熱に浮かされた感じだったので、あまり冷静に考えてはいなかったんですが、ラスト Sleep No More 観劇へ向けて考えをまとめようと必死でした。
2022年にロンドンで観た「The Burnt City」。
あの作品もかなりの名作ではあったんですが「また来れるだろう」と言う軽い気持ちでの参加だったので、あまり考えずに本能のままに参加、記録も全然書かないままに、結局それが最後の参加になってしまいました。今思い出しても朧気に覚えている断片ばかりで、めちゃめちゃ後悔が残っています。だから、Sleep No More は後悔したくなかったんですよね…。まぁ。上海でもまた観れはするんですが、違う部分もあるので出来れば McKinnon Hotel は「Sleep No More観劇第二部」として始めて、Makittrick Hotel はある程度の満足感の元に終わりたかったんです。
夜中、ベッドの中での私の大きな目標と言うか…「これは観ておきたい!」…と言う希望のような物は2点。スピークイージーの1:1と剥製師のストーリーでした。これまでなんとも野性的に行動していて、欲望のままに動いてしまったためどちらも中途半端な状態でした。(2月18日時点) この日19日のソワレ観劇で剥製師のストーリーに関してはめちゃくちゃ成果を上げたんですけど、あれも運が良かっただけで、まぁ、もしかしたら何も観れずに終了しちゃってたかもしれなかったんですよね…。そして。スピークイージー1:1への執着。これが危険過ぎて😅。1:1って受けた時の感動は変えがたいですが、ダメだった時の落胆も大きいのでなるべく傷を浅くしたかった…ってのもあります。ベッタベタでスピークイージーに粘着して狙うのも手ではあったんですが、もうちょっと達成感のある何かを得たかった。
本当言うと後半の剥製師への執着も実は大丈夫かな?……と不安に思っていました。
ここんとこ後半のLOOPは、ほぼほぼ剥製師に費やしてましたからね…。その間に何か
別のことが出来たんではなかったのか?……って。それにしてもなんでこんなに剥製師に粘着しちゃうんだろう?…とも思っていました。まぁね。ほぼほぼもう、オンステージは観た自負があるので、あと観ていない剥製師が気になるって言うのはあったと思います。ただ、それだけじゃない何かが私を突き動かしていたような気もしていました。
で。ふっと思い立ったもの……。
そうだよ。私の初めての1:1ってば剥製師だったじゃないか!ってことです。
私は運が良かったんですが、なんと、初めて Sleep No More に行った日に1:1をGETしています。相手は剥製師。歩き方とかキャラクターとか全然解って無かった時期に選ばれた感激。あの時はアノニマスが一人しか居ない中で選ばれたんですよね。印象深い1:1でした。印象深過ぎて考察にまとめてますw。(もろネタバレしてるんで、気を付けてください。) あれから私は真実のピルを求めて何年も何年も暗いホテルを彷徨い歩くことになるんですがね…。
……なので、この剥製師追いはある意味、伏線回収なんじゃ無いか…と思うことにしました。この1回で赤いピルを飲めれば私はそれで長年の迷宮から出られると。
そして。同時にもう一つの伏線を回収をすることにしました。
最終日は初めて出会ったキャラクターであるマクダフ夫人を追おう!そうベッドの中で決めたんです。スピークイージーの1:1はこのシーズンではあきらめよう。上海で念願叶えよう!そう思うことに……。
剥製師に関しては前日の記録の方にまとめてありますのでそちらをご覧ください。
あと、まだ書いていませんがいずれ、剥製師の考察については考察ブログの方にまとめるつもりです。この日、ほぼほぼ全ストーリー観せてくれた Spencer James Weidie さんには感謝しかありません。お礼の意味を込めてでっかく写真載っけちゃうw。
残念ながら、彼は3月卒業組だったらしくもうチェックインしてないんですが。
そういう意味でも観れて良かったよー。ありがたや。ありがたや…🙏。
さて。この日、2月19日ソワレの記録です!
後悔しないように綿密な行動のもとにACEをGETw。舞踏会…ってか、おそらくこの日は三魔女から観てたと思います。万感の思いを込めてw。そして舞踏会は最初からマクダフ夫人に賭けてましたwww。ちなみに…。
この柱の根本に座ってると、マクダフ夫人が倒れ込んで来るので抱っこできます。(爆)
ま。マクダフ夫人目当てではなく、マクダフ夫人が吹っ飛んで来るのを忘れてて省エネで座ってて「そうでした。ゴメンw…。」ってなってることは時々ありましたw。
マクダフ夫人って身重設定なので、あまり走らないんですよね。
なのでフォローが楽……って言う印象があります。連日のチェックインもありましたし、2月は息子君を連れて来ていたので(Sleep No More はつき合ってくれませんでした😭。)、午前中から夕方にかけてNYを観光してからのSleep No More参加。結構、くたくただったので最終日がマクダフ夫人…と言うのは選択肢として正しかったかな…と言う思いもあります。
この日のマクダフ夫人はGeorgia Usborne さん!めっちゃめちゃおきれいな方でした…。最近のSleep No More は役のイメージを固定せずに、役者の個性に寄せるような演出を取っているらしく、同じキャラクターでも役者さんによっていろんなタイプのキャラクターが観れるんですが、 Georgia さんはほんと可憐で可愛らしい私の思い描くマクダフ夫人そのものでした。
時々、体中入れ墨だらけの迫力満点のマクダフ夫人とかと出会うんですが、どうもそういうマクダフ夫人は私の考察には合わなくてですね……。そういう時はすぐにそっとその場を立ち去りますw。
私のラストのマクダフ夫人が可憐なタイプの Georgia さんでほんと良かったと思っています。
つまり。ラストのフォローを「マクダフ夫人にした」と言う選択は大成功だったと言いたいw。
わぁ。なんかマクダフ夫人関係、お写真が一杯だわ…。説明しやすいなw。
ダンバースさんに牛乳(仮)を飲まされて体調悪くなったマクダフ夫人はよろよろとよろめきながら階段を上ります。(エレベーター使わせてあげて……w) マクダフ夫妻の居室に行く途中、3Fの暗くて狭い鏡だらけの廊下を抜けて行くんですが、その時、マクダフ夫人は鏡を見つめた後、パタン…とその鏡を伏せます。
これねぇ。前日のMYMTさんとの感想戦の際に話題になった話なんですよね。
MYMTさんの体験によると「マクダフ夫人、鏡にアノニマスが映ると『きゃっ!怖い』みたいな行動を取って鏡を裏返す」…と。前日それを聞いていたので、是非検証したかったんですよ。ひっくり返すのはアノニマスが映るタイミングかどうか…と言うのを。これを聞く前は妊娠して醜くなってしまった自分を見たく無い病…とかそういう劣等感から来る、鏡嫌悪かな?…と思ってたんですけどね……。ただ、まぁ、子供部屋の鏡の件もありますしね。「通常見えない物が鏡を通すと見える、マクダフ夫人の世界」を表現した鏡…なの……かも。あの鏡は……。結構、この日はアノニマスが多かったせいもあって、私の位置からは彼女が鏡を裏っ返すタイミングに何が見えていたか…までは良く観えず検証出来ませんでしたが。
マクダフ夫妻の居室。よくよく見てみると物々しいんですよね…。
これでもかこれでもか…と、聖書のページだったり十字架だったり主護符だったり……。いわゆる身を守る物を貼り付けてある。ちょっと異常さを感じる。何があったよ……って心配になるやつ。
この部屋、なかなかに狭いw。写真で見ると広角レンズなので広く見えるけど、そうねぇ…。4~5人入ると結構ギュウギュウになる感じ。なので気を使って結構マクダフ夫人に密着して前の方へ。座らずに立ってしまうとマクダフ夫人が観えなくなっちゃうかな…と気を使って、目の前に置いてあるソファーの肘掛に腰掛けました。
マクダフ夫人、椅子に座ると何もしないんですよね…。
座ってしばらくぼーっとする。そして。ふっと目をあげて目があった人が1:1に選ばれます。この時は私、座り直ししながら目線を外してました。ふっ…と目線外したら、彼女の手が目の前にあった。細くて白くて綺麗な手だったんだよなぁ…。Georgia さんの手……。忘れられない……。
<ここから1:1のネタバレします。背景を白くしますので、ネタバレが嫌な方は飛ばしてください。読みたい方は文字を選択して読んでください。>
いやね…。インスタに1:1の「動画」があがってるっての凄いんですけど。
これ…。マクダフ夫人の1:1のシーンですね。
狭い部屋…。祭壇のみって感じです。
部屋に入ると、ゆっくりマスクを外され、祭壇の前に跪くように誘われます。
コロナ前のMYMTさんの体験だと、亡くなったマクダフ夫人の子供の享年の話が聞けたり、座るように乱暴に扱われて「ワンオペ育児に疲れた夫人が子供殺しちゃったんじゃないか?」を匂わせる演技が入ったりしたそうですが、Georgia さんのマクダフ夫人はほんと優しくて儚くて……。
耳元で聖書の一説と思われるくだりを呟き、香油をちょんちょんとつけられます。
読んだ聖書のページを破り、コップを折ってそこに塩をひとつまみ。そして…。
You will always keep safe ... これであなたは安全だわ……。
……って言われるんです。
そんな…。これからマクベスに殺されてしまう彼女にそんなこと言われると
これはあなたが持ってて~~😭😭😭!って気分になってしまう…。
涙目になりながら、私、ぎゅっと手を握り返していました。
そして小さな声で彼女に「Thanks…」って呟いてた。
may god be with you … 言えなかったけど…。気持ちは……。
そして。ゆっくりとマスクを戻され、部屋を出るように促されました。
<ここまでがマクダフ夫人の1:1のネタバレです。>
ちなみに私ですね。1:1に選ばれた時、かなり「えっ……」って気分になってましてw。だって、これが最後って思って追っかけたマクダフ夫人に選ばれた……ってもう、それだけで感無量だったし、また、この Georgia さんの美しさと優しさがですね…。素敵なんですよ。私、ぐっと来てしまって、部屋に入る前に泣いてしまいましてw。
Georgia さん、びっくりしただろうなw。マスク外したら泣いてるおばちゃんが現れるってw。多分、もともとGeorgia さん優しい方だったと思うんですが、拍車かかって私には優しく接してくださいましたw。
優しい優しい1:1。こんな素敵な1:1って……無いかも。多分…。
個室に知らない役者と二人っきりって言うそのシチュエーションもですが、もともと怖い1:1多いんですよね…。ドキドキタイプの1:1もありますが。お話聞かせるタイプの1:1も割と怖めに朗読する役者さん多いし…。フルトンも守ってくれる系の1:1ですけど…。いや。なんかこう…。人徳と言いますかw。
Georgia さんのマクダフ夫人の1:1、素敵でした。もう受けること出来ないんですがね😭。彼女も3月卒業の一人です。え。ちょっと待って。私、この1月~2月にかけて印象残った役者さん、めっちゃ卒業してるやん…。悲し過ぎる…。
……って。まぁ。私もこの日で卒業なんですけどねw。
で。この日はマクダフ夫人、1:1後も部屋の外で待って、ずっと追いました。
あ。そうそう…。これは書いとこっと。
マクダフ夫人、この後、墓場だの迷路だのをお散歩した後、荷造りしてロビーにチェックインするんですが、荷造りする場所、コロナ前と変わりましたね…。実はこれ、私の1回目のSleep No More 鑑賞と密接に繋がってまして…。
前にも話したと思うんですが、私、最初のSleep No More 鑑賞の時、エレベーターで3階に降ろされたんですよ。で。誰とも会えなかったんで、美術をとにかくガン見してたんです。それこそ引き出し開けたり、本読んだり……。プロップス触りまくってた。
その触りまくりな中にチェストがあったんです。
チェスト引き出しを開けると赤ちゃんの写真が入ってて、それを塩(…だと当時は思ってた)でぐるり囲んだ祭壇(…と当時はこれも思ってた)が入ってたんですよ。びっくりしました。この赤ちゃんに何が起こったんだ?…って。
で。はっと後ろを観ると、トランクを持ったマクダフ夫人が立っていた。
マクダフ夫人は当然、私には反応せずに例の鏡のある子供部屋に入って行き「そこで」荷造りをしたんです。で。彼女は鏡に反応し……(私はびっくりですよ。入場して間もなく血まみれのベッドを目撃するなんて…w)……って言う演出があったんですね。
ところが2月はこの演出がだいぶ変わってた。
マクダフ夫人はチェストの前で荷造りをするんです。…と言うか、チェストの中に子供服だのなんだのが入ってて、そこからトランクに詰め込む作業をするんです。で。その作業の途中で私が見つけた赤ちゃんの写真を見つけて「びっくりする」んです。
え?……ってなった。私はてっきり、あの写真は赤ちゃんを守って飾られているもんだとばかり思っていたので。そして鏡の部屋には荷造りシーンでは行かなくなったりました。
……なので……。
ちょっとだけ、剥製師とマクダフ夫人の関係性に疑問点は残るんですが…。
ま。そこの所はこれから、剥製師の考察を考察ブログの方に書きますね。剥製師は多分、マクダフ夫人と関係あるキャラクターだと私は思っています。(謎)
マクダフ夫人と言えば、過去パートですよねぇ…。
ほんとこの本棚からラブチェアでのラブラブダンスは大好きです。微笑ましい。怯えるような病んだマクダフ夫人がだんだん心を開いてゆく、マクダフ夫人のストーリーもとても良い。マクダフの献身っぷりも良いですよねぇ。素敵な旦那様じゃまいか…。
そう。マクダフ、この過去パートではとっても素敵な旦那様なのに、舞踏会では身重な嫁ほったらかしてセクシーと踊るわ嫁ほったらかして、ロビーでセクシーと意味深なダンス踊るわ…どゆことよ…💢……ってずっと思ってたんですけどね……。キャンディーストアーでのダンス観て、今は腑に落ちてます。いや。腑に落ちてますよ?腑に落ちてますけど。パンチドランク、鬼畜の所業よなwww。許せんwww。
この日はもうひとつ。ここに書いておきたい出来事ことがあったんです。
私、ほんとラストの日って思い出に残ることが起きるんですけど。(コロナ前のラストの日も凄く良いラスト観劇でした。文章、超長いw。平均して10分強で読めるように書いてるんですけど、このコロナ前のラストの日の記録は読了に24分とかWIX様に計算されてるって言うね…w。今日はもう少し短めにするようにします。すみませんw。)
この日もね…。感動しましたよ。凄く凄くすごーーーーーーく!
ラスト。
剥製師のストーリーを堪能した私は舞台下手端の方で揺れるマクベスをぼんやり観てたんですよ。「終わっちゃったなぁ…」って。「青春だったなぁ…」って。そしたら…。
……っす……。と。
優しく優しく肩を抱かれたんです。
下手上手の端の方って、ひな壇メンバーにウォークアウトを選ばれる可能性高い場所なんですよ。下手はマクダフ・マクダフ夫人・セクシーウィッチの3人に選ばれる率高い場所です。私、割と女性に選ばれること多くて、あそこで観ててマクダフには選ばれたこと無いな……。その他のキャラクターはみんな選ばれたことあります。
……なので、あ。これは誰かに選ばれたな……って思いました。
で、ふっと後ろを振り返ったら、なんとマクダフ夫人じゃあーりませんか!!!!
もうダメでしたね。ぶわーーーっと涙が浮かんできて、嗚咽を押さえるのがやっとの状態に一瞬でなりましたw。多分ねぇ…。Georgia さん。私だってことを解った上で選んでくれたんじゃないかなぁ?1LOOP全追いしましたし、1:1の時、既に泣いてたしねw。
ほんとは。たぶん。マンダレーバーに行くまで喋っちゃダメだったと思うんですよ。
でも溢れる思いを私、抑えられなかった……。(苦笑)
ついつい…。マクダフ夫人に喋っちゃったんですよ。
今日が私のラストショーだ……って。
私にとって、マクダフ夫人が一番最初のショーで観たキャラクターだったんだ……って。
だから…だからあなたをフォローすることにしたんだ……って。
そしたら Georgia さん。優しく私の手にキスをしてくれた。「うん。解ったよ…」そう言ってくれたように感じた。
そして。マンダレーバーへ着き。ゆっくりとマスクを外し…今日2回目のご対面w。もうね。涙でぐしゃぐしゃだったんで、顔を見せるの恥ずかしかったんですが…。その顔を見て Georgia さんはますます優しい顔になって、私をぎゅっとハグ。ハグをしながらGeorgia さん、私の耳元で囁いてくれました。
聞いて……。
この時は永遠に続くの…。
あなたの心はここ、マンダレーバーにある。
そして…。
私たちも永遠にここに居る。
だから。
何かあったら、マンダレーバーにあなたの心に会いに来て。
永遠に待っているわ…。
私、もうダメでしたw。Georgia さんをぎゅーっと抱きしめてた。きもっw。許してっw!
あのラストの Georgia さんの笑顔忘れられないなー。あの日の Georgia さんのパフォーマンスも忘れられないなー。うん。良い思い出出来たなー。
こうして私の長い長いタイムトリップ第一部wは終わりました。
終わっちゃったよー。でも、凄く良い終わり方だったと思ってます。悔いの残るようなチェックインじゃなかったし。だけど。Georgia さんの言葉じゃないけど、まだまだ私の心はあのホテルに置き去りになってるんですよね…。
いつか。いつの日か、また大きなスーツケースを持ってあのホテルへチェックインしに行こうと思います。それでは!それまで……あでゅーーーー!